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トマト (荻窪)

試食日:2008年4月19日

 私はカレーが大嫌いである。

 本当かどうか知らないが、日本人でカレーが嫌いな人は1,000人に1人の割合らしい。そう言われてみると、私が知る得る限り、カレーが嫌いと言った人間は私の他に1人しか思いあたらない。私は希少価値の日本人なのだろうか?

 カレーが嫌いというよりも香辛料が嫌いなのである。ピリ辛系が好きな人も多いだろうが、私にとっては、味が画一化されるだけでなく、舌が麻痺して、せっかくの素材の味が分からなくなるだけの邪魔者なのである。

 さらに、味が分からなくなるだけでなく、大量の汗が噴出してしまい、まるで風呂上り状態になる。食べながら汗がお皿の上にポタポタ・・・ タオル必須である。

 というわけで、カレーは食べないのだが、アレルギー体質というわけではないので、食べようと思えば食べることができる。そこで、超有名店のトマトである。

 このお店は、ネットで調べればいくらでも出てくるほど有名であるし、評価も高い。数年前に、知人がメールで教えてくれたのだが、そのメールにはレシピが書かれていた。1週間も煮込むなど、手が込んでいて誰もマネできないから、マスターがレシピを公開してくれたそうだ。確かに読むのも面倒になるほど手が込んでいる。というか、1週間も煮込むことなんて普通の家庭ではできない。

 さて、期待と不安の中、開店時間と同時にお店に行くと、既に満席で入れない(泣)。小一時間ほど待って、やっとお店の中に。お店はそんなに広くない。カウンターを含めて20席ぐらいだろうか。  

メニューを見ると、すべてカレー(当たり前!)。いくら評価が高いといっても、私にとっては苦手料理のカレーである。もっとも辛くなさそうな仔牛のミルクカレーと野菜を注文。料理が出てくる間も、香辛料の匂いで汗がにじんでくる。

 もう、パブロフの犬と同じ。

 そして、ついに目の前にカレーが。香りがとってもいい(もちろん汗は出る)。味はとっても深い。濃いというよりも深いというイメージ。それでいてまろやかな感覚もある。野菜も新鮮でとっても美味しい。

 汗を噴出しながらの食事であるが、評価が高いのも納得の味である。

 カレー大嫌い人間が美味しいと言うのだから、カレー好きな人は是非、食べてみてください。

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