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 パソコン・パニック

 「ディスクアクセス:センス操作が失敗しました」

 このメッセージを見てピーンと来た人、ハードウェア障害が発生したとお気付きですね。

 パソコンを購入して半年、ちょっと動作が不安定。工場出荷状態に戻そうとリカバリデスクを入れて再起動。もちろん、BIOSも初期状態に戻す。リカバリメニューが立ち上がりCドライブのリカバリが始まった瞬間に上記のメッセージが出た!

 たった今まで動いていたのに!

 2002年10月15日の21時の出来事だった。ここから哀しき奮闘が始まる。いろいろと試してみると、ハードディスクのパーティションをきることは可能(この時点ですべてのデータは消えたも同然)。どうやらCドライブへの書き込みができないようだ。

 しょうがない、メーカーコールでもするか。買ってからまだ半年だから無料保証期間中。と思っていたら違った。保証書は購入日から3ヶ月間しか有効でない。ユーザー登録して初めて保証期間が1年に延びる。私はユーザー登録などという面倒臭いことはしない。今やユーザー登録はオンラインだから簡単にできるが、それすら面倒臭かったのだ。

 というわけでハガキで登録。次の日の朝、早速ポストに投函。ユーザー登録には2〜3週間かかると書かれているので、パソコンが復旧するまでは1ヶ月以上はかかるのだろうなと憂鬱な気分。

 ちなみに、私の家にはいわゆるテレビはない。パソコンにTVチューナーを内蔵し、パソコンのモニターでテレビを見ている。録画だってパソコンのハードディスクだ。CDもほとんどをパソコンにコピーしている。CDプレイヤーはもちろんあるけど、パソコンだったらCD何百枚分も保存でき、CDの入れ替えがないからとっても楽。もちろん、我が家自慢の80インチプロジェクターだってパソコンから映像を配信している。

 というわけでパソコンがないと非常に不便なのだ。まあ、テレビのない生活は2、3日もすれば慣れる。最も困ったのはインターネットができないことである。これにはさすがに参った。

 ユーザー登録を待っている間に私が何もしないわけがない。まずは、パソコンの症状を見極めるために、各種OSの起動FDを入手しハードディスクがFORMATできるかを調査。xpの起動FDを作成したと思ったらFD不良で読み込めず、というような障害を乗り越えて、ついにハードディスクのFORMATに成功した。さらに、CDドライブからハードディスクへのコピーもできた。しかし、リカバリディスクは起動しない。う〜む、CDメディアの不良とは考えにくい。いったいどこが悪いのか?

 どこが悪いのかを調べても、どうせメーカーに送り返すのだから意味ないじゃん、と思われた方、あなたは正しい。ただ私はエンジニアの端くれとして、このような問題を解決しないと気が済まないだけである。ここまでくると趣味というより仕事の世界だなぁ。

 さて「センス操作」という言葉、どういうものか説明は省くが(説明するのが面倒臭い)、古いパソコンだとケーブルの抜き差しが有効だったりする。ケーブルの抜き差しで直るの?と思われた方、実はこれはどんな高額で性能のよいコンピューターでも結構有効な手段だったりします。

 不具合箇所調査中にも、インターネットの復旧作業を並行して実施。富士通BIBLO(Windows95)を愛人28号から入手し、セットアップを開始。しかし、CDドライブがなくADSLのセットアップツールを導入できない状態が続いた。

 急がねば最初の土日が来る!

 土日、それは中央競馬が行われる日。私はインターネットで勝馬投票権を購入する(ノミ行為ではありませんよ、念のため)。私は競馬で儲けている。競馬ができない=収入が減るという単純な図式がある。何としてでもインターネットだけは復旧させなければならないのだ(だったら近くのインターネット喫茶にでも行けよ、というツッコミはなしよ)。

 BIBLOを会社に持ち込み、こっそりと会社のサーバーとリンクさせ、ついにADSL接続ツールの導入に成功。そして18日(金)、ついにインターネットが繋がった!

 もちろん、その週末の競馬では儲けたことは言うまでもない。

 10月24日、いつものように深夜帰宅。ポストをあさると待望のユーザー登録票が来ていた! うれしいことにハガキを受け取った10月18日にユーザー登録されていたので、その日から1年間の保証。購入したのが4月だから、まるまる半年間のもうけ(ズルをしたわけではありません。購入した日はちゃんと申告しています。SONYのサービスだと思っております)。

 早速次の日に電話。しかしオペレーターに繋がるまでが長い。ユーザー番号を入力して、声で「はい」を何度か応え、やっと受付のオネーチャンに接続。ここでパソコンの症状を話す。まあ、こちらもエンジニア、コンピューターの障害なんて会社では日常茶飯事、コールセンターとのやりとりはお手の物、どういう言い方をすればいいのかは120%心得ている。それもあってか、オペレーターとのやりとりはたいへんスムーズ。

 次の日(26日)、宅配業者がパソコンを引き取りに来た。そして、修理が終わったパソコンは30日に届けられた(不在だったので受け取ったのは31日)。土曜日に引き取って水曜日に届けられているのだから、早い対応である。電話では通常は7〜10日間ぐらいと言っていたから、かなり早い。昔、東芝とユーザーのやりとりがインターネットで公開され、東芝が謝罪するという事件があったが、少なくとも今回の対応はまったく問題なし。

 日通にも見習って欲しいものである。

 修理伝票を見るとハードディスクを交換していた。早速セットアップを開始して、テレビを見ることもできるようになったし、こうやってホームページの更新もできるようになった。

 交換後はハードディスクは非常に静か。心なしか動作も早いような気がする。半年もたてば新型が出荷されるので、それがあてがわれた可能性が高い。

 今は普通の生活に戻り平穏と暮らしているが、いつ同じことが起きるかは分からない。そのためにも、2台目のパソコンを購入しよう。

 もちろん、競馬で儲けたお金で!

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