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 優勝

 第84回全国高等野球選手権大会が終わった。今年の優勝は明徳義塾高校だった。明徳義塾と言えば10年前の夏を思い出す。

 対星稜高校戦で4番・松井を全打席敬遠した。松井を敬遠したことが功を奏したかどうかは分からないが、明徳はこの試合に勝った。勝つには勝ったが明徳はヒールになった。とくに監督は、猪木全盛時代のタイガー・ジェット・シン&上田馬乃介に匹敵するほどの大ヒールだった。

 試合終了後の校歌なんて野次で聞こえやしなかった。明徳を擁護する声もあったが圧倒的に非難の声が多かった。明徳の宿舎には3,000本以上の電話がかかってきたというからNTTも対応に追われたことだろう。

 試合後のインタビューで明徳の監督は「松井には打たれるから、敬遠するしかなかった」と言った。やぶれた星稜の監督は「全打席敬遠なんて考えてもいなかった」と言った。

 まあ、賛否両論あるだろうが、私から見れば明徳が強くて星稜が弱かったという結果だけがすべてだった。明徳がルール違反をしたわけではない。勝負をして欲しいとは思ったが、勝つための策が全打席敬遠と監督が判断したのなら、それはそれでとやかく言う筋合いではない。

 どんな好打者でも全打席出塁するのは皆無である(イチローだって1年間に数試合あるかないか程度である)。松井は5打席も出塁し、星稜は無条件にチャンスを得ることができたのに、それを生かすことができなかった。チャンスをものにできなかった星稜が弱かっただけのことである。

 この試合で一番許せなかったのは、松井の敬遠に対してブチ切れた星稜応援団の一部がグランドに物を投げ込み試合を中断させたことだ。

 こいつらに、野球を見る資格はない!

 明徳義塾が甲子園に出てくるたびにこのことを思い出すが、相変わらず明徳の野球は見ていて面白くない。でも、優勝してよかったね!

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