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 荒川マラソン

 2003年3月23日、性懲りもなくまたマラソンに挑戦した。もちろん今回も前回と同様に、食い倒れマラソン道中記となってしまったけど(^^;

 今回挑戦したのは荒川マラソン。前回の佐倉マラソンとは違ってアップダウンもないし、家からも近い。行くだけで疲れた佐倉とは大違いである。

 しかし、体調が悪い。昨年5月に皇居マラソンで30㎞の部に出場したが、そのときに腰と股関節を痛め、それが未だに完治していない。10分も走ると痛くなる。風邪もひいている。さらに、初マラソンだった去年と比べると、モチベーションが低くやる気が出ない。

 こんなんで走れるのか?と自問自答しながらも、きっと給水所にはおいしいものがある、と自分に言い聞かせて参加にふみきった。

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 マラソン当日の朝。寝坊した。駅に着いたのはエントリー締め切りの20分前。係員が「エントリーに間に合わなくなるので、バスに乗って下さい」と叫んでいる。朝もまだ早いのに元気がいいというか、五月蠅いというか・・・

 ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗って荒川の土手へ行くと、人があふれかえっている。トイレ待ちの行列は、かるく100mを超えている。さすが1万人以上が参加しているだけのことはある。

 エントリーを済ませて、Tシャツにゼッケンを付けている間にもうスタート10分前。ウォーミングアップもしていないのに大丈夫なのだろうか、なんて考えている暇もなく、スタート地点に向かう。スタートは自己申請のタイム順に並ぶが、5時間で申請していた私は後ろの方で、スタート地点から500m以上もある。そこまで行くのが面倒臭いので、相当前の方に割り込ませてもらった。

 9時にスタート。しかし、トイレの行列は未だ数十メートル。

 おいおい、トイレに行ってる場合じゃないだろ! 走れよ!

 とにかく人が多い。前を見ても後ろを見ても民族大移動!

 ブルーザー・ブロディの入場テーマ曲「移民の歌」が頭の中を流れる。

 さて、荒川マラソンは読んで字のごとく、荒川沿いを走る。アップダウンがないので、道路幅が狭いことを除けば走りやすいコースである。さらに、この日は非常に天気が良く最高気温は20度近い。風も無風。まさに、散歩日和。5㎞過ぎから2㎞毎に給水所が儲けられているのも嬉しい(^^;

 練習不足の私は必要以上にちんたらと走る。荒川マラソンの給水所は多いだけでなく、食料も充実している。パンが3種類、ビタミン剤、フルーツもある。もちろん、すべてをゲットしながら走る。14㎞付近で折り返してきたトップランナーとすれ違う。私の倍のペースで走っていることになる。すごいもんです。

 20㎞付近になると足が痛くなる。とりあえず折り返し地点まで行ってからリタイアするかどうかを決めようと思い、ちんたら走り続ける。

 25㎞を過ぎたところで、腰が痛くなって走れなくなり、自然と歩き始める。リタイアしようと思ったが、天気もいいので、そのまま散歩。しばらくすると救護所があったのでリタイアを申し込もうとしたが、そこには既に多くのリタイアした人がたむろっていた。これだけ人がいたら、リタイア者を拾う車に乗るのも時間がかかるなーと思って、そのまま散歩を続ける。

 2㎞ぐらい歩いたら腰の痛みがなくなったので、また走り出す。でもすぐに痛くなる。走っては歩き、歩いては走るをしばらく続けていると、とある給水所にランナーの行列ができている。何かと思えば、けんちん汁があるではないか!

 もちろん、けんちん汁の列に並ぶ。美味い! おかわり!!

 もはや走る気がない。けんちん汁の横では、ハンカチとペットボトルも配っていたのでそれもゲット。けんちん汁でおなかいっぱいになったので、しばらくは食後の散歩。30㎞をすぎた時点で、とりあえず35㎞まではがんばることにした。

 35㎞。そう、荒川マラソンの最大のイベントであるシャーベットが待っている。このシャーベットを食べるために出場したと言っても過言ではない。

 35㎞まで再びちんたら走ったり歩いたりして、シャーベットをゲット。グレープフルーツとオレンジの2種類がある。カップにたんまりと入れてもらって、食べながらまた散歩。

 35㎞すぎればあと7㎞だが、ここからはたったの100mが辛い。ポカポカ陽気だったので、何とか続けることができたが、雨だったら即リタイアだったなぁ。

 気力で40㎞まで行き、何気なく右肩を見ると、なんと鳥の糞が!
 このマラソンのために用意したTシャツになんてことをしてくれる!


 悲しみに打ちひしがれながら、再びちんたら走ったり歩いたり。41㎞手前で誘導係が「あと<少しです。気力で走りましょう。美味しいビールが待ってます」と声をかける。さすが、荒川マラソン、ビールまで用意してくれているのか、と思ったら違っていた(って当たり前じゃん)。

 5時間50分ぐらいでゴール。去年に引き続き時計を止めるのを忘れたので、またもや正確なタイムは分からない。でも、荒川マラソンは7時間以内のゴールは正式に測定してくれるので、2週間後に大会本部からスピリットタイムも含めて正式タイムが完走証書と共に届いた。ここらへんは佐倉マラソンの実行委員会も見習って欲しいものである。

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 荒川マラソンの日は1日中晴れていたため、日焼けが凄かった。腕はお風呂に入れないほど真っ赤っか。さらに、ヘアバンドをしていたため、額の一部だけ白いままで、顔がまだらになってしまった。まだら模様の顔は、2週間以上経過した今も、まだ健在(泣)。

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