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 お中元には「でんすけ」

 先日、お中元が届いた。お中元を貰ったのは初めてだが(もちろん贈ったこともない)、こんな日本伝統的文化に自分が接するとは思いもよらなかった。

 お中元の中身はスイカ。スイカと言ってもただのスイカではない。「でんすけ」である。

 でんすけとは、北海道当麻町で作られるスイカである。JA当麻町によると、でんすけの初出荷は7月20日。我が家に届いたのは22日なので、まさにできたてホヤホヤのでんすけである。

 ちなみに初出荷のでんすけには、なんと 53万円 の値が付いている。

 もちろん、初出荷にはご祝儀分が含まれているが、誰が50万もスイカに払うんだ? と思いっ切り突っ込みたくなるのは私だけではないはず。

 まあ実際の小売はもっと安い(当たり前じゃ!)のだが、たとえご祝儀でも50万以上のスイカである。小さいサイズでも数千円、特大だと1万円ぐらいのシロモノである。

 で、私の家に届けられたものは、特大サイズ。

 特大サイズとは重さが11Kgを超えるものである。直径は50cmぐらいか。

 これは大人がかかえてもかなり重い。というかどうやって冷蔵庫に入れるのだろう???

 さて味のほうだが、美味い!

 甘くて、歯ごたえもサクサクで、ジューシーで本当に美味い。スイカがこんなに美味しいものだったとは!

 しかし、いくら美味しくても、11kgも一気に食べることはできない。残りはラップして冷蔵庫に保管しようとしたが、でかくて入らない。

 16分の1に切ってなんとか入ったが、冷蔵庫の中はスイカだらけである。

 これだけあると食べきる前に腐ってしまうのは誰が見ても明白。なので、夕食は近くに住む義弟を呼んでデザートにでんすけ。それでも冷蔵庫を占領しているので、タッパに詰めて、義弟に持ち帰らせる。

 これでやっと冷蔵庫にネギとほうれん草のスペースができた。

 翌日、朝からでんすけ。昼もでんすけ。会社にもタッパに詰めて持って来て同僚に配給。みんな美味しく食べてくれるが、私はさすがに食傷気味。でも、まだ冷蔵庫はでんすけの山。さらに妻は明日から出張で不在。残りは自分一人で食べなければならない(泣)。

 でんすけとの格闘は、しばらく続く・・・


では、最後にでんすけのウンチクです(※JA当麻町のHPから引用)。

でんすけ
 昭和59年に農協青年部が一村逸品運動として導入したすいかです。外見が黒、果肉にシャキシャキ感がある、家族で食べてよし、美味しさを運ぶギフトとして喜ばれる「でんすけすいか」です。すいか選果システムを導入し、より信頼の高い商品を提供しています。平成15年には、お陰さまで20年を迎える事ができました。



名前の由来
 黒皮で外観がユニークなところから、だれにも親しめる商品名の考えから「でんすけすいか」と命名し、平成元年に特許庁に商標登録されました。命名にあたっては、先にユニークな演技で人気の高かった今は亡き喜劇俳優の大宮敏光さんの舞台名にあやかったものです。また、当時は、水田の転作が始まり、稲の代わりに何かないものかと模索していた時でもあり、稲の代わりにすいかを植え「田を助ける」という「田助」の二つの由来がありました。

でんすけの一生

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