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 くらし不安 クラシアン

 2〜3週間前から台所の水栓の調子が悪い。TOTOの製品でレバーを上にすると水が出て、下にすると止まるタイプのもの。

 使用を始めてまだ6年目なのに、レバーが硬くて下におろすことができず、水が止まらなくなることもある。レバーを回転させたりして、騙し騙し使っていたのだが、不便なのでちゃんと水道屋にみてもらうことにした。

 嬉しいことに、ちょうど新聞の折込広告に「基本料金2,000円引き!」というチラシが入っていた。早速、電話してみると、どうも要領を得ない。忙しいから何時行けるか分からない、明日の予定も分からないと言う。

 てめーら、商売する気あるのか!?

 しょうがない、テレビCMで有名なクラシアンに頼むとしよう。電話をしてみると、先ほどの業者と違って非常に対応がいい。指定した時間に我が家に来た作業員もしっかりと挨拶して、てきぱきと動く。

 おおっ、さすが「暮らし安心」と自ら赤面もなく言うだけのことはある。

 さて、作業員の態度が良かろうが悪かろうが、水栓レバーには関係ない。作業員は、管の中にあるカートリッジ(これをレバーが押さえつけて水を止めるしくみ)に問題があるが、それ以外にも痛んでいるところがあるので、レバーや蛇口などユニット一式まとめて交換した方がいい、と言う。

 料金は、

  基本料+カートリッジで約1.5万円

  基本料+ユニット一式(管が細いタイプ)で約3万円

  基本料+ユニット一式(管が太くて頑丈タイプ)で約4万円

 となっている。

 ちなみに基本料は8,000円である。

 ん? CMでは ♪水道トラブル5,000円〜 と歌ってなかたっけ?

 まあ、基本料はいいとしよう。それよりも、交換部品が高すぎ。ユニット一式は定価の1割引きにしてくれるが、それでも上記の値段。

 昔のひねって水を出すようなタイプのものだったら、自分でパッキンを交換するなどいろいろとできたが、最近の水栓はレバーや蛇口などがすべて一体化して売られている。今回のトラブルでは、カートリッジさえ交換すれば、とりあえずは直るのだが、カートリッジ単体の市販はないらしい。自分でユニット一式を購入して作業すれば多少は安くなるが、手間暇を考えれば、業者に頼むのが得策だろう。

 いずれにせよTOTOよ、ぼろ儲けだな!

 さて、カートリッジだけ交換して少しでも費用を抑えようと思ったが、管の根元から水が漏れることもあったという妻の指摘を受け、ユニット一式を交換することにした。もちろん、管が細くて安いほうを選択。

 ユニット一式を交換するとなると準備もたいへん。交換作業そのものよりも、台所の下にあるものを全部出す方に時間がかかった。

 交換後はレバーも快適に動くようになったのだが、水がまっすぐ下に落ちず、揺れながら落ちていく。口径が違うのできちんと取り付けはできないが、蛇口の先っぽを以前使用しているものにしたら揺れはなくなる。せっかく新しいものにしたのに、不良品じゃないか?

 しかし、作業員は、

 「私にはこれ以上どうすることもできません。あとはTOTOに現象を伝え、TOTO担当者から見てもらうしかありません」

とのたもうた。

 3万円もとりながら、寝とぼけたことを言ってるんじゃねえよ!

 いろいろと調整したが揺れはおさまらない。ところが管が太いユニット一式を付けてもらったら、水がまっすぐに落ちる。やはり細管の方は不良品だったようだ。

 しかし、困ったことに交換部品はひとつしか持ってきていない。作業員は、一度帰らないと、いつ作業ができるか分からないと言う。

  ちっ、貴重な休日を、いつまでもクラシアン作業員と過ごしていられるか!

 しょうがない、料金は高いが太管ユニットの方にしてやるよ!

 でも4万円の出費はさすがに痛い。水道トラブルは直ったが、4万円という高額な出費で、

 ♪水道トラブル4万円! 暮らし不安 クラシアン!

と作業員を見送りながら、心の中で何度も歌う自分がいた。

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